いざというときのために、医療保険に加入するべきか迷っているという方も多いでしょう。
「医療保険はいらない」という意見をきいたことはありますか。
医療保険がいらない派の方にもいろんな考えがあります。
「高額療養費制度があるからいらない」「長期入院はほとんどないからいらない」
「今の時代、がんでも日帰り手術が多いからいらない」などなどさまざまな意見があるでしょう。
今回は、医療保険の必要性を、「医療保険いらない派」の方の意見を交えながらご紹介します。
【医療保険はいらないの?】高額療養費制度とは?
医療保険の必要性を考えるときにまず知っておきたいのが、
高額療養費制度です。
高額療養費制度とは、1か月あたりの医療費の自己負担金額が一定額を超えた場合には、
超えた金額分のお金が支給されるという制度です。
公的な制度なので、
健康保険(国民健康保険・協会けんぽ・組合健保など)に加入している方なら誰でも利用することができます。
高額療養費制度では、年齢と年収(もしくは標準報酬月額)に応じて、自己負担金額の上限額が定められています。
たとえば、標準報酬月額26万円以下の方の場合は、ひと月につき57,600円が自己負担の上限額です。
「そのくらいの金額ならなんとかできそう」だとお考えの方も多いでしょう。
しかし、高額療養費制度の対象となるのは、保険適用される診療のみです。
そのため、
- 入院中の食費
- 差額ベッド代
- 保険適用外診療
- 先進医療
にかかった費用は、すべて自己負担となります。
医療保険は、高額になりがちかつ高額療養費制度の対象外となってしまう上記のような費用に備えるために、
加入が必要となっているのです。
※高額療養費制度については、厚生労働省のウェブサイトで詳しく紹介されています。
【医療保険はいらないの?】近年増えている短期入院は保険の対象外?
医療技術の進歩によって、短期入院や日帰り入院が増えています。
平成26年の厚生労働省「平成26年患者調査」によると、入院患者のうち約34%の人は、
4泊5日以内の入院で退院しています。
保険商品によっては、5日以内の入院では保険金が支払われない場合もあるので、
「どうせ保険金出ないんだったら医療保険はいらない!」と考える人が増えています。
このような状況では、
医療保険を販売している保険会社も、手を打たないわけがありません。
全ての保険会社ではありませんが、
多くの保険会社で1日からの短期入院でも入院給付金を支払うように保険商品の改定を発表しています。
特約を付加することで、短期入院でも入院給付金を出すようにできる保険商品も存在します。
短期入院となる可能性が高い若い世代の方は、1日からの短期入院でも保険金が支払われる
保険商品への加入を検討してみましょう。
【医療保険はいらないの?】がんでも日帰り手術が増えている?
保険商品によっては、
- 入院中の手術のみ
が保険金支払いの対象となるものもあります。
しかし、初期の大腸がんなどは、日帰りの内視鏡による手術も可能となってきているようです。
医療技術の進歩は喜ばしいことですが、保険金の給付が受けられなくなってしまいます。
このような状況にも対応している保険商品は数多く存在します。
とはいえ、日帰り手術に対応していることを謳っている商品でも、
日帰り手術も同様の手術給付金が支払われる商品や日帰り手術の場合は、給付金額が少なくなる商品などさまざまです。
加入を検討する際は、支払い対象となる手術を必ず確認しておきましょう。
【医療保険はいらない?】いざというときのために、入っておくと安心!
「貯金があれば、医療保険はいらないのではないか」と考える方も多いでしょう。
しかし、貯金を貯めるためには時間が必要です。
明日いきなり病気が発覚して、来週には手術費用・入院費用が必要になるかもしれません。
「貯金は三角、保険は四角」という言葉がありますが、
保険なら保険料をまだ数か月しか支払っていなくても、数十万円の保険金を受け取ることができる場合もあります。
反対に、保険料を納めているのに、1回も病気にならない方もいます。
そんな方は、「医療保険はやっぱりいらない」と思うでしょう。
医療保険がいらないか、いるかは人それぞれんの考え方にもよるでしょうが、
節約ブログをやっているわたしでも、「医療保険はいる」と思っています。
実際に保険料を支払い初めて半年たたずに、13万円以上の保険金を受け取ることができました。
個室の利用料金が日額1万円と高かったので(いたって普通の個室でしたが)、とても助かりました。
【その時の体験談はこちら】
【医療保険はいらない?】もしいると感じたなら、加入は早めがいい!
医療保険の必要性を少しでも感じたなら、少しでも早く加入することをおすすめします。
その理由は2つです。
- 年齢に応じて保険料が高くなる
- いつ病気になるかわからない
まず1つめについてですが、医療保険の終身型に加入すれば、保険料は一生涯上がらず、一生涯変わらない保障が受けられます。
また、保険料の払い済み期間(60歳払い済み・65歳払い済みなど)を設定することで、
老後に保険料を負担する心配もなくなります。
20代なら、30代・40代と比較するとかなり割安な保険料となっているので、医療保険の必要性を感じている方は、
「結婚したら」「子供が生まれたら」などのライフイベントを待たずに、とりあえず加入しておくと安心ですね。
そして2つ目についてですが、いつ病気になるかは誰にもわかりません。
実際にわたしは25歳で病気になり治療したため、26歳という年齢でも引受基準緩和型保険にしか加入できませんでした。
引受基準緩和型保険とは、持病がある方、既往歴がある方に向けて販売されている保険商品で、
通常の保険商品よりも保険料が割高になっています。
病気になると、そのあとの保険加入も難しくなります。
若くて健康なうちに、いざというときのための備えをしておくことと安心でしょう。
【まとめ】医療保険に必要性を感じないなら、加入しなくてもいいでしょう!
今回は、「医療保険はいらないの?」というテーマにそって、様々な意見をご紹介してきました。
20代で引受基準緩和型保険にしか加入できなかったわたしは、
「若くて健康なうちに医療保険に加入しておけばよかったな」て後悔しています。
もちろん、「貯金で備えるから医療保険はいらないや」と考える方は、無理に保険に加入しなくても良いでしょう。
しかし、医療保険に加入しておくだけで、いざというときに10万円単位の保険金が支払われます。
医療保険に少しでも必要性を感じるのなら、早めに加入しておくとよいでしょう。
医療保険は1年更新の自動車保険とは異なり、長く加入することになる保険なので、
窓口で相談の上、じっくり考えて加入する保険を決めましょう。
保険の代理店は全国にたくさんあります。
そのため、自分に合った保険を提案してくれる代理店をどのように選べばよいかわからないという方も多いでしょう。
そのような場合は、Steady.など女性向け雑誌でも紹介されている「保険コネクト」の活用がおすすめです。
保険コネクトは、全国の保険代理店・FPの中から、要望に沿った保険代理店を紹介してくれる無料サービスです。
取り扱っている保険商品の種類や、保険の紹介方法は代理店・FPによって全く違います。
自分の二ーズに合わせて代理店を選ぶことが、保険契約の第一歩です。